施工例 − エクステリア・外構



(フェンス・竹垣・袖垣「そでがき」)

 玄関前の垣根の作りかえのご依頼がありました。「玄関前だけに、これぞというものがほしい」・・・ということでしたので、ふさわしいものをいくつかデザインし、選んでいただきました。
 選んでいただいたのは、「かすみ」「雲」という伝統的な意匠を取り入れた垣根です。垣根はすかしの入った「みす垣」とよばれる種類になります。
                     ↓選んでいただいたデザイン
    (工事前)              (工事後)
 垣根がちがうと、玄関の印象がまったくちがったものになります。(ただし、上の2枚の写真は取った季節と明るさが違いますので、その効果もあります)

 古い垣根は視線が完全にさえぎられ、少々圧迫感を覚えるものであったため、すかしをとりいれたデザインにしてみました。そばに立っても圧迫感はなく、むしろさわやかです。



 ←(玄関前に立ったときの目線)

 すかしてみえる庭の景色が涼しげです。




 玄関前の袖垣を新調するご依頼です。
 「今までのはちょっと重いから、もう少し軽めがいい」というご要望でした。
 風景になじむもののなかでも、どのくらいの落ち着きぐあいがお好みかな・・・と思い、いくつかのデザインの中から選んでいただきました。


 選んでいただいたのは、
←このデザインです

 古い作庭書にあるデザインを軽めにリメイクしたものです。
    (工事前)              (工事後)
 昔ながらの袖垣はどっしりとした重厚感のあるものが多いですが、「厚くて太い丈夫な材料でつくらないと長持ちしない(特に、雨ざらしでは)」というのがひとつの理由です・・・こういった袖垣は、伝統的な建築にそえるとやはりひきたつのですが、現在の住宅には、少し重い感じもあります。

 新しい袖垣は、芯に水に強い木材を用い、自然素材をまとわせることで、シャープなデザインにすることができました。
 伝統的な落ち着いたデザインですが重苦しくなく、住宅の風合いにしっくりなじんでいます。




お正月には、手前の花瓶に花を生けるそうです。








 とあるお寺につくった竹垣です
 「 建仁寺垣 」とよばれる伝統的なつくりです。



 お寺のすみにさりげなくたつ垣根です。
 ・・・人工的な素材でつくると、長持ちはするのですが、どうしても自己主張が強くなります。
 この自然なたたずまいは、自然の素材ならではの味わいです





ブロックを積み、上にフェンスをたてる工事です。

 フェンスは高さは80センチ
 ブロックの高さは120センチ(6段積み)から40センチ(2段積み)です。




      (工事前)              (工事後)

 玄関前のちょっとしたスペースの目隠しフェンスを新調する工事です。

 スチール製のメッシュボックスに石材を入れた斬新なフェンスにとりかえました。
 道行く人が「おっ」と思うようなモダンな雰囲気になりました。


 ← スチール製メッシュボックス

   スペースに合わせてデザインしてあります


 中には芯が入っているので、地震がきても倒れません。




 ・・・弥生園芸では、こったものばかりつくっているわけではありません。

 「あんまりお金はかけたくない」「できるだけ安く」という要望も、喜んで承ります・・・それは、自分たちのこだわりを貫く「芸術家」ではなく、さまざまな現実的な要素の中で、それらをつむぎあげるもの・・・いいとこ「デザイン屋」、もとをただせば「職人」でありたいからです。

 ご予算の中で、できるかぎりよいものをつくり、喜んでもらいたいと思っています。

 ・・・以下のフェンスは、特に低価格で施工可能なフェンスです。


 「洗濯物が外から丸見えだから目隠ししたいけど、できるだけ安くやってほしい」
 という要望でつくったフェンスです。既設のフェンスに取り付けています。

 この類の「ラティス」というフェンスは安価なものから高価なものまでありますが、安価なものを使えば低価格で施工できます(安価なものは腐るのも早いですが、定期的に防腐剤を塗れば、耐用年数をのばせます。)



 柱2本にラティスフェンスを取り付けた、シンプルなフェンスです。
 柱はふつう、ブロックなどを使って土にさわらないように施工するのですが、これは、土との接触面に防腐剤をぬっただけで、その分、安価です。ブロックで底上げするより腐りは早いですが、望まれる耐用年数によっては、この施工で十分な場合もあります。(ただし、柱の材質にもよります)



 地面に立てた柱に、板を2本、横流しで取り付けただけの、シンプルなフェンスです。(写真:白いパーゴラの奥)
 柱をブロックで底上げすれば、相当長持ちします。


(濡縁「ぬれえん」)
 古くなった濡縁を新調するご依頼がありました。
 庭や家のまわりにはきれいに咲いた草花の鉢植えがたくさんならび、たんねんに世話をしていらっしゃるのがひと目でわかりました。
 庭は和風のつくりでしたが、きれいに飾られた草花は洋風のおもむきを感じさせるものだったので、ふつうの濡縁と、洋風の風合いを取り入れた濡縁と、ふたつのデザインを用意しました・・・そして、洋風デザインの濡縁のご注文を頂きました。

    (洋風の濡縁)









 縁の優雅な曲線は「ピアノ曲線」とよばれます

    (工事前)              (工事後)
 洋風の風合いをもつ濡れ縁ですが、しっくりとおさまっています。
 濡れ縁の長さも、ちょうどいい具合にしつらえてありますので、見た目もきれいですが、まわりを通りぬけるときも邪魔になりません。

    (工事前)            (工事後)
 古い濡れ縁は脚が腐ってボロボロになっていました・・・どうやら、濡縁の設置場所は湿気がこもりやすいようです。
 そこで、あたらしい濡縁の脚には、ウリンというとても丈夫な木を使いました。これなら湿気があっても大丈夫です。
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